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2017年6月21日 (水)

お説教

芸者衆がお座敷で踊りを披露する時には、鳴り物が入り生の長唄で小粋に踊るのがもちろん一番良いに決まっているが、三味や太鼓をどの席にも、という訳にはなかなかいかない。

そこで、テープやCDで唄を流し踊る事になる。

お姐さん方も結構古いので、昔懐かしいカセットテープを使ったりする事もつい最近まであった。

さすがに近頃は若い芸者衆が、今時の機器を使い、大分良い音でお囃子を入れるようになった。

高性能の小さなスピーカーをポンと置き、アイポットから飛ばして音を出す。時代も進んだ。

先日のお座敷でも小さなスピーカーを置いて、アイポットをピコピコといじくって、それではと舞いを披露してくれた。

会場は拍手に包まれ、またアイポットを操作して次の曲をかける訳だが、それを堂々とみんなの目の前でやるので、私だけなんだか少し白けた。

「いやー、さすがに時代も進んでるんだねぇ、芸者衆も進んだもんだ!」とお年寄りは(自分もそう言われるかも、だが)しきりに感心する。

その踊りを披露してくれた芸者さんがお酒を注ぎに来てくれた。そこで、爺いなのに老婆心ながら。

「あの、音を出すのは良いけどさ。お客さんの方を向いてピコピコやるの、その日本髪の鬘と着物姿にはどうも似合わない気がする。ここはみんな知り合いばっかりだから気にしないかもしれないけど、会津へ来た観光客の中には初めて芸者さんを観る人もいるんだからね。せめて、後ろ向くとか・・・」

「そっか!それもそうだね」と意外と素直だ。「やっぱ、もう一人が陰に隠れてやるとか、その方がいいよね。うん、良い事聞いた!」

よろしい!と言いたいほど素直に聞き入れた。で、調子に乗って・・・。

「スマフォも持ち込むなよ、まさかお座敷でいじらないだろうけど、あれも興醒め。祇園の芸者衆なんか、絶対お座敷にスマフォ持ち込んだりしないと思うよ」

「そうだね。持っててもこれからは絶対出さないようにする」

「ま、こんな小うるさい事言うのは俺ぐらいかもしれないけどね。誰も気にしてないかもしれないけど、やっぱりそこら辺がコンパニオンとか、スナックのおねえちゃんとは違うんだから・・・」

「うるさいことない。そういう事、言ってくれる人が大事!」と、なんだか逆に少し励まされた感じ。

いつでもどこでも、やたらとスマフォ的なものをいじくり、電子音を鳴らすのはどうにも白ける。遊びの時間だとなおの事だ。

先日、こんな人もいた。(もちろん芸者さんではないが)

耳に、何か黒い小さな補聴器みたいなのを常時付けている人がいる。

あれは携帯の電波を受けていると思うのだが、周りが分からない内に電話がかかって来て、急に隣りで話し出したりする。

こちらは話しかけられたかと思って驚くが、電話なのだ。

なんかペラペラしゃべりながら歩いている。

で、そのままティーグラウンドに立ちしゃべりながらボールを置いて「ちょっと待って」と言ってそのままティーショットをした。

『いくらなんでも・・・そんな事までしてゴルフ場に来るな!』とは思ったが、それほど親しい人ではないので、こっちの方がはるかにお説教に値するわけだが、慎んだ。

しかし、不愉快。

私は左にOBしているというのに、彼のボールはフェアウェイのど真ん中に落ちてどんどん転がりランも出でいる。

なおの事、頭に来た。(人間が小さいと言えば小さいかもしれないが、普通だろう・・・?)

『ふざけんな!』・・・大きな心の声が響いた。

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