« 昼酒が続く 2 | トップページ | 新隠居論 »

2017年4月13日 (木)

春の朝

耳元で「スキ!スキ!スキ!スキ!」と囁かれているような、そんな声で目が覚めた。

甲高い声で「チュキュウン!チュキウン!チュキュウン!」と元気に啼いている野鳥の声だった。

朝の空気を震わすように大きな声で啼いている。庭のナナカマドの枝の先だ。

二階で寝ているので、ちょうど同じぐらいの高さの枝で啼いている。

ので、そんな風に聞こえたのだ。寝ぼけてしばらく聞いていると、パタパタとどこかに飛び去った。

何という鳥かは分からない。

カーテンの外はもう明るい。夜明けもどんどん早まっている。

朝歩きで歩きだすと、すぐ近くの山で「ホー、ホッケキョ~」と鶯が啼いた。今年の初啼きだ。まだきれいに啼けない、練習中の鳴声だ。

例年初めて聞く鶯の声は「ホー、ホッケッチョ、チョ」となまっていたのだが、ケチョではなくケキョ~と、今年は澄んでいる。

家の周りの鶯が、違ったDNAの一族に入れ替わったのかもしれない。

鳥の種類が分からないので何でもかんでも「鳥だ!」で済ましてしまうが、飯盛山一帯は日本野鳥の会の会員なら結構楽しめる野鳥の天国かもしれない。

先日、飯盛山の白虎隊士の墓の前の広場を掃いているオバさんに、今年初めて会った。

このオバさんは凄く細身で、いつも目深に帽子をかぶりマスクをしていて、ひたすらに広場を掃いてくれている。

女性だという事は分かるが顔つきなどは全く分からない。

たった一人で広い広場を掃くと、石段の参道も掃き(もちろん何日もかけてだ)、石段がきれいになる頃にはまた、広場に枯れ葉や枝が散乱し、また一から掃き始める、これを繰り返しているのだ。

偉い人だなぁ~、といつも感心するが「おはようございます」と、あいさつしかしたことが無い。

その掃いているオバさんに、散歩で登って来たオバさんが突然「あら~!」と声をかけた。「今年も始まったのかよ~」という。

すると細身のオバさんが、帽子を取ってマスクを外してほほ笑んだ。

初めて「ああ、こういうお顔をしてらっしゃるんだ。やっぱり、優しそうなお顔だ」と、思った。

日に日に、早朝の飯盛山近辺に現われる人の数が増えて来ているようだ・・・。

カンショのような石段登り男にも会った。(ナント20回も登り降りする。会津では超オタッキーな感じの珍人をカンショといいます)

毎朝会うお散歩集団にはまだ合わないが、もうすぐ始まるのだろう。

白虎隊士の墓の裏山一帯、どこまで見上げても白いものは見えなくなった。

この山肌にすっかり雪が消える頃には、会津磐梯カントリークラブのコースも目を覚ます。

3月末からゴルフの機会が無い。来週末には行けそう、その日が待ち遠しい。

それまで少し朝歩きの回数を増やし、なまり切った身体を戻さないといけない。

耳元で「好き!好き!好き!」と囁かれるような日々が帰って来る事は決してないだろうが、せめてこの辺りでの現状維持は、出来るだけ長~く続けなくてはならない。

« 昼酒が続く 2 | トップページ | 新隠居論 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1327739/70257159

この記事へのトラックバック一覧です: 春の朝:

« 昼酒が続く 2 | トップページ | 新隠居論 »