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2017年1月 5日 (木)

知らない世界

宮崎でゴルフをやっている時にメールが来た。家人からだ。

開くと、パッと目に飛び込んできたのが数行の文字の下の写真!

薄茶色のとんがり頭(髪の毛の無い)、これは寝ている時にでも撮った俺の頭か?なんだ、いやがらせか?と思ってスクロールすると、こんがり焼けたパンの頭だった。

初めて焼いたパンだ、との自慢。

暮れに、パンを作ったりする時に便利なフードプロセッサーが欲しいと見に行ったが、種類が多くどれが良いか決められずに買わずに帰った。

結局、手でこねて初めて焼いた自家製のパンなのだそうだ。

それはそれで大笑いしたが、その下に息子が稽古堂でベースの発表会をやるのでこれから見に行く。ビックリ、楽しみ!とも書いてあった。

ベースをやっているなんて聞いてなかった、ので私も驚いた。

大学時代に軽音楽部に入り、4年間ベースを弾いていた。バンドをかけ持ちしていた事もあったらしい。

そんな彼が数年前会津に戻り地元就職。趣味のベースを続けてバンドでも作れば良いのに…とずっと思っていた。

人のつながりも出来るし、世界も広がる。どんどんやればいいのに、と思っていたし、薦めたりもしたのだが、一向にそういう気配はなかった。

それが実は去年の春先から、ベース教室に通い出していたらしいのだ。その教室の発表会で、バンド編成で何曲か弾くらしい。(一から始めたわけではないので)

パンの嫌がらせ(ではないけれど)にはむかついたが、この知らせには心が弾んだ。

旅を終え、会津に戻ると家人が嬉しそうにカメラで撮った動画を見せてくれた。

ギター、ドラム、キーボード、ベースの編成で、結構楽しそうに長い手でベースを弾いている。

人前で楽器を演奏する、これは私の見果てぬ夢の一つだ。

実はめちゃくちゃ音痴で音楽的才能には全くそっぽを向かれた。

小さい時にはそんな事には全く気付かずに過ごした。

もの凄くショックを受けたのは、思春期に入る中学一年の時。初めて買ってもらったギターを手にし、まずはチューニングをしなくてはならない訳だが、そのチューニングが出来ないのだ。

5フレットを抑えて、となりの弦と同じ高さにするわけだけれど、自分の耳で音の違いを聴き分けられない。(音感のある人には信じられないかもしれないけれど)

自分が音痴でリズム感も全くないという事を初めて自覚し、それは、もの凄くショックだった。

音楽を聴く事は大好きだったし、仲良し三人組の内の二人は音楽の才能に人一倍恵まれていた。一人だけ音痴でよく仲良し三人組が続いたと思うのだが、不思議な事にバラバラにはならず、ビートルズにしびれ、拓郎にしびれた。

二人はギターの腕をどんどん上げたけれど・・・ハモれない三人。

曲は書けないので詞をかく真似ごとをしたが、そちらの才能も大したものではなかった。

全く音感がダメ!これは、あまり人に言えない生涯のコンプレックスなのだ・・・とはいえ、なんとかここまで来たけれど。

もしもピアノが弾けたなら、人前で演奏する事が出来たなら・・・もしそれが私なら多少下手でも滅茶苦茶出て行ってやるのだけれど。

人は人の想いを同じ様に味わう事は出来ない。だからどこまで行っても「私」であり、「あなた」なのだ。

親父の知らない世界、そんな世界を息子が持っていてくれる事は嬉しい事だ。

そんな世界をどんどん広げて、やがては手の届かないところまで行ってくれれば良い。

親とはそういう事を願う生き物なのだ。

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