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2016年9月15日 (木)

秘すれば花

こんな事を書くとピントのずれたオヤジだ!と糾弾されるかもしれないが、今朝の芸能ニュースには驚いた。

歌舞伎の人気役者と京の芸妓が密会、浮気がばれたというのだ。

歌舞伎役者と芸妓で浮気っていうの?というのが第一印象だが、どうやらお遊びが過ぎた、では許されない世の中になっているようだ。

第一、花柳界というところは浮いた噂も、遊びの無礼講も、別世界の出来事であり、一切表には出ない事を前提に成り立っているものだと思っていた。

そうした花柳界と繋がっていると言ってもいい芸能界、その芸能界のネタで食っている芸能ジャーナリズムというやつが、役者と芸妓の密会まで張り込み暴くなんて・・・。

掟破りの様な気もするし、半ば自らを否定しているような気になるのは私だけなのだろうか?

自分がそれほど世の中とズレてきてしまっているのかなぁ、と思うと一陣の寂しい風が吹く。

書かれてしまえば顔をさらして世間に詫びなければならない。

「不徳の致すところ」の連発。私が属する世間では、どうでもいいことなんですけどね・・・そうはいかない。

世間というものが「人の噂も七十五日」などと言っていた昔はまだ良かった。

世間がネットの力を持ち始めた頃から、凶暴さを増してきた。

学校で起こるいじめ事件、不幸にも自殺してしまった生徒、いじめたとされる生徒、あっという間に噂は拡散し、こいつがやった、死んだのはこいつだ、と顔写真までが流れ出る。

一度流失した情報は驚異的スピードで拡散して止めることなど不可能だ。

一旦、何か事を起こせばその人の氏素性、若気の至りから、不徳の致すところまですべてさらされて容赦ない。

「放っておかれる権利」=プライバシー権は瞬時に消滅する。怖い。

時にはこうしたネットパワーが人民を開放したり、巨悪を暴いたり、良い方に働く事もあるのだろうが、とにかく凶暴な感じがする。

こうしたネット上の情報の伝播の仕方、それによる民意の操作方法などを、砂漠の砂を数えつくすようにコンピュータが学習し尽くして、やがてそれをある種の意図をもって操るようになってしまったら、どういうことになるのだろう?

話題のAIは自分で学び、自分で考える。

あるところから「ヒットラーは善だ!」などと言い出すような分かりやすい暴走ならまだ良いが、世界トップの頭脳も気付かない様に、隠れて深く潜行し暴走し出したら一体どうなっちゃうの?

もはやSFの世界とは言えない恐ろしさがある。

世の中もう少しゆるくて良いんじゃない。

芸妓やホステスさんと浮名を流しても、それが男の甲斐性だとか、芸の肥やしであるとか、英雄色を好むであるとか、そんなのは一切無し!というあんたは一体誰?どれだけ偉いんですか?って見えぬ世間に向かって憎まれ口のひとつも叩きたくなる。

何でもかんでも知ってしまうことが本当に良いのだろうか?(知りたい野次馬根性は理解できるけれど)

「秘すれば花・・・」なんて言葉はもはや死語に近いですね。

会津東山温泉の芸妓とあのオッサン!なんて掲示板に書かれない様に注意した方がいいですよホント・・・。

「そんな心配してる人いませんから~!残念!!」

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