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2016年5月 2日 (月)

ハードな研修

ゴールデンウィークに少しかかって行われた「医療コンフリクトマネジメント」研修が無事に終了した。

医療の現場で起こる様々なコンフリクト(葛藤や紛争)を対話によって解決していこうとする手法を学ぶ研修会だ。

要するに人は見たいものを見たいように見てしまう。互いのコミュニケーションをしっかりと取らなければそこに誤解とすれ違い、齟齬が生じるのは決して珍しいことではない。

そういう人間の心理、心のあり様に対する理解を深め、紛争状態に陥った場合の処し方、また紛争に至らせない為の対処の仕方、いきなりの起訴や訴訟ではなく、対話を通じてこんがらかった糸をほどいていく事の大切さを学ぶのだ。

そして、組織にそうしたコンフリクトの種を産まない文化を根付かせていこう!というのが狙いだ。

二日間にわたり一日8時間というハードな研修なので、初めはみんな嫌々なのだが、寝ている間もないほどにスピード感があり、ロールプレイが多く取り入れられるので、結構夢中になる。

一回の研修に参加するのは24名、3年前に3年間続けて行い、その後、3年間を空けての今回だ。

この分野においては日本でも第一人者のW先生、N先生のツートップで行ってきたが、今回はN先生と地元福島のS先生においでいただくことになった。

ドクター以下、看護師、薬剤、リハビリ、事務職など多職種が参加してくれた。

今から10年前・・・何につけてもガチンコの攻撃(防御)姿勢で『何としても病院を守る!一歩も引かんぞ!』の態度でもめ事に対処することの限界を感じていた。

そこで出会ったのが今回の研修の基本的な概念である「医療メディエーション」だ。

そこで早速、東京に出かけ、自ら研修を受けた。

その時、教えを乞うたのが、W先生、N先生のお二人。

医療の現場でのコンフリクトは、実は対立しているばかりではなく、患者さん側も医療者側も同じ葛藤を抱えているケースが多い、と目を開かされた。

「真実を知りたい。原因を究明したい。再発を防ぎたい。」

その思いの衝突を、相互理解へと導く医療メディエーション、目から鱗だった。

そこで早速、トラブルを扱う管理課、医療安全管理室のスタッフにも研修を受けてもらい、また院内の講演会なども開催し、医療メディエーションの考え方の普及に努めたわけだ。

以来、両先生には当院は大変可愛がっていただいている。

そして、あの頃から当院のリスクマネジメント対応は大きく変化(進化と言ってもいいと思うのだが)してきたと思っている。

普段は誰もが避けたいトラブルの現場、今回の研修も受けてみて初めて分かる部分が山ほどあったに違いない。

受講者の評判はすこぶる良く、研修は無事に終了した。

おまけもあった。

日頃は超多忙のN先生が、今回は何ともう一泊し、翌日会津観光をしたいとおっしゃったのだ。

恩師とも言っていい先生だ。これは一肌脱がなければと案内を買って出た。

その日は朝からの雨模様、少々残念ではあったが新緑の会津は洗われたようにきれいだった。

石部桜、飯盛山、武家屋敷は車中からの観光。雨の御廟の静謐な空気には大変感激された様子。

御薬園で緑を愛でお茶を一服、白木屋さんで伝統の会津漆器を眺め、坂本漆器店で漆のアクセサリーを楽しまれた。

私はそこでお別れ。その後、O参与とともに野口英世記念館、喜多方ラーメンを楽しまれ無事お帰りになったそうだ。

これまで観光などとは全く口されたことのなかったN先生、GW中ということもあったとは思うが、やっぱりハードワークで、少しお疲れなのかなぁ・・・と要らぬ心配も。

まだまだ、これからも元気いっぱいのご指導、よろしくお願いいたします。

ありがとうございました。

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