« 両立を目指そう。 | トップページ | 新しい判断、新しいやつです! »

2016年5月29日 (日)

奇跡の出会い

郡山で葉加瀬太郎さんのコンサートを観た。(聞いたか?)

東邦銀行の創立75周年特別感謝企画という事で、端だったが10列目と割と良い席のチケットが手に入った。

会議を終えて5時前に会津から郡山へ。市内が夕方のラッシュで少し混んでいてギリギリの入場となった。

葉加瀬太郎さんのコンサートは初めてだったが実に素晴らしかった。

彼のコンサートはドラムスやギターの入るエレクトリックな構成もあるらしいが、今回は弦楽にピアノというクラシカルな構成。初めて聞いたのがこれで良かった、と思う。

ヴァイオリン2、ビオラ、チェロ、ベース、ピアノ、そして葉加瀬太郎というのシンプルな舞台のしつらえに、前日の深酒も手伝い「眠たくなるかもなぁ・・・」と家人に言っていたが、とてもそれどころの話ではなかった。

名刺代わりの「エトピリカ」に始まり、(休憩をはさんだが)アンコールの「ひまわり」まで見事なヴァイオリンに魅了され続けた。

まさに音楽家、演奏家、作曲家どの面も超一流だ。

興奮のあまり戻っていろいろと調べてみた。

葉加瀬太郎は大阪市吹田市に生まれたらしい。

特に裕福な家庭の子息という事はなく、父親はソムリエ、母親は美容師という家庭に育ち団地暮らしだったという。

そんな彼が4歳の時に公民館で開かれたヴァイオリンに親しもう、みたいなイベントで初めてヴァイオリンと出会い、強力な磁石に引き付けられたようにヴァイオリンに一気にのめり込む。

まさに奇跡の出会いとしか言いようがない。

めきめきと頭角を現し、コンクールを勝ち抜いていく。しかし、クラシック音楽の世界で活躍する神童を経済的に支えるのは並大抵のことではなかったらしい。

もちろん、本人の努力も並大抵のものではない。小学校の時から体育の授業もほとんど受けなかったらしいし、遠足も行かなかったという。

団地なので9時までしか楽器が弾けないので毎晩9時まではご飯も食べずに弾き続けたのだそうだ。

こういうのを一般的に「努力」というのだろうけれども、単なる根気や根性だけでは限界がある。苦しいだけではとても続かないし乗り越えられないだろう・・・。

周囲から見れば血のにじむような努力だが、彼自身は音楽の神様と遊んでいたのかもしれない。

やがて東京芸術大学のヴァイオリン科に入り、学生時代に「クライズラー&カンパニー」を結成しデビュー、クラシックとポップスの壁を乗り越えた新しい音楽が世に衝撃を与えた。

グループ解散後もセリーヌ・ディオンのワールドツアーに参加するなど目覚ましい活躍を見せて、世界でも最も成功したヴァイオリニストの一人に登り詰めていくことになる。

魂を揺さぶられるような美しい音色、そして時に凄まじいまでの迫力、まさにヴァイオリンを弾くために生まれてきたのは間違いない。

人にはそれぞれに使命や役割、能力があるはずだが、果たしてどれくらいの人が彼のように巡り会えるのだろうか?

自分はこれをするために生まれてきた!と胸を張って言える人は間違いなく幸福だ。

そしてそれを突き詰めた人は、文句なく一人の人間としてかっこいい。

「アフロヘアーのデブだろう」ぐらいに思っていた不明を恥じつつ(ごめんなさい)、興奮して夜の高速をぶっ飛ばして帰ってきた。

« 両立を目指そう。 | トップページ | 新しい判断、新しいやつです! »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1327739/65772537

この記事へのトラックバック一覧です: 奇跡の出会い:

« 両立を目指そう。 | トップページ | 新しい判断、新しいやつです! »