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2016年1月 5日 (火)

そういえば

去年の話しになるが、12月10日に例の「春画展」をとんぼ返りで見に行って来た。

東京目白にある永青文庫、熊本の細川家のお屋敷の脇にある洋館、そこで日本で初めて十八歳未満入場禁止の美術展「春画展」が行われている事は、一度このブログに書いた。

秋の会津会の帰りに立ち寄ろうとしたら月曜日が休館日でがっくり、おまけによく調べたらまだ始まっていなかったというあのいわく付きの展覧会だ。

9月中旬に始まり12月の末には終わる。すごい人気らしいが、どうも出張など、ついでのチャンスがみつからない。

私のブログを読んだ女性からは「仲間で行ってきました。すごく面白かったです!」というお礼のメールまで届いた。

そこで昼の年末のあいさつ回りをキャンセルし、夜の忘年会までには戻る段取りで、思い切って行くことにした。

永青文庫、初めてだったが、東京でも超一等地のこの一帯を細川家が所有しているのだからすごいもんだと思った。

同じお殿様でも、戊辰で負けた会津のお殿様とは大分違う(ご無礼!)

「今日は平日だからいいですよ。土日なんか2、3時間待ちはザラらしいから・・・」とタクシーの運転手さん。このところ永青文庫までというお客さんが急に増えたんで一体何をやっているんだ?と思っていたらしい。

「春画ですよ」と言っても、「しゅんが」という言葉の響きが全くピンとこないようだ。「ま、浮世絵ですよ」と言うと「あ~ぁ、浮世絵ですか」というが、どうも分かっていなさそうだ。

この日は待ち時間もなく入れたが、中は結構な人だ。展示ケースの前を二重、三重になって移動して行くという感じだ。

かなり古い時代のものから、もちろん江戸が中心だが明治まで。肉筆、版画、豆本など数百点が揃った。

どれが素晴らしいかは好みによるが、美術書などで見た事のある有名なものも数多い。(特に版画に)

老若男女、女性連れの鑑賞者がやけに目立った。私の前に居たOL風の女性二人連れは、しゃべりながら進んでいく。

「えー、これどうなってんの?」「女の足があっちで、男の足がこっちよ」「すげー、股関節柔らかっ!」と、そういうもんでもないだろうが、完全に自分達だけの世界に入り込んでいる。

「春画」と言うエロティックな言葉の響きに対する恥ずかしさの様なものは全くない。

こんな会話を後ろで聞いているだけでも笑える。

会場が狭いからか静寂感はなく、話しながら鑑賞している人が多かったように感じた。やはり、これも「春画」ならでは、というところか・・・。

全体の印象としては、これだけの作品を一堂に集めて見応え充分なのだが、どうも解説文がつまらなかった。

学術的に気取った感があって、あくまでもこれは芸術ですからね、と構えているようだ。

どうせ十八禁という思い切った挑戦をしたのだから、解説ももっと「春画」の核心に迫る十八禁の内容でも良かったのではないかと思う。

「世界が先に驚いた。」が、この展覧会の宣伝コピーなのだから、もっと挑戦的に春画に肉迫し、分かり易い言葉で見るものをニヤリとさせる様な名解説が欲しかったなぁ、と思った。

そこがちょっと残念だったが、たっぷり2時間ほど楽しみとんぼ返り。

夜の忘年会では立ちっぱなしだった足の痛さも忘れ、大いに盛り上がったのでありました。

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