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2013年7月 3日 (水)

喜雨

昨夜、移動と帰宅と二度タクシーを使ったが、いずれの運転手さんも乗ると同時に同じ事を言った。

「いやー、それにしても雨降んねなし」

全く同じことを言うので同じ運転手さんにあたったのかと思ったが、違った。

会津では、勤めていても家で食べるだけの畑や田んぼをやっているという人がすごく多い。それだけに天候は一番気になるニュースなのだ。

「畑でもやっているんですか?」「ちっとなし」

「日曜は出かけてたけど午後にザーッときたんでしょう?」「ああいう雨はダメだし。シトシトと地べたに沁みこむように降るのが一番いいのなし。今年は、これ梅雨だっていっても降ったと思ったらすぐ止んじまう。キュウリなの、成んねもなし」「そりゃ困ったね・・・」

昨夜の私の困ったが、天に届いたというわけでもないだろうが、今日は朝にパラッと来て、昼過ぎには本格的に降りだした。それもザーッという雨ではなく、シトシトシトと降っている。

道路を走り抜ける車の音が、ザァーッ、ザァーッっと水切り音になっている。いい感じだ。

日本には驚くほど多くの、それも美しい雨の名前がある。

翠雨(スイウ)若々しい緑に降り注ぐ雨、その季節は少し過ぎた。

空梅雨に訪れた恵みの雨、まさに慈雨(ジウ)だ。そして、昨夜の運転手さんたちも喜んでいるだろう喜雨(キウ)でもある。

明日まで降り続いたら、水不足の心配もひとまず解消しそうな、いい雨降りの夕暮れである。

『喜雨驟雨 身重のひとのまろき尻』

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